サステナビリティ

インタビュー

後編 ― 女性活躍推進と地球環境・社会課題解決への親和性 ―

松本勇二
以下:松本

スマートエナジーさんはなぜ「POD Games」に協賛してくださったのでしょうか。

大串卓矢
以下:大串

「POD Games」では、女性はもちろん、男女関係なく「純粋にスケートボードが楽しめる環境をつくりたい」という藤澤選手の想いをカタチにするサポートをされていましたよね。我々の業界でも男性だけでなく、女性が活躍できる社会をつくっていきたいという思いがあり、その気持ちに共感したという経緯があります。スマートエナジーでも女性幹部の起用に取り組んでいますが、残念ながら現時点では起用できていません。優秀な社員には性別関係なく幹部になって欲しいと願っていますが、「私では務まらない」と謙遜されるケースもあります。その理由が、登用実績がまだ少ないからなのか、または積極性を持てない状況をつくってしまっているからなのか。ご本人が「先頭に立って仕事をするのは避けたい」という気持ちもあるのかもしれませんが、どうすれば女性が活躍できる場を増やしていけるのか、考えを巡らせているところです。

松本

PODでは、一般社団法人SDGs in Sportsが主催する女性リーダー育成のためのプログラムをサポートしています。オリンピックの影響もあり女性アスリートは増加傾向にありますが、団体や協会の運営などのトップ層に目を向けると、まだまだ男性の比率が高い。その要因の一つに、トップ層で活躍している女性のモデルケースがないことが挙げられると思います。そして大串さんのおっしゃるとおり、積極的に自己アピールしてくださる女性が少ないということもあると思います。そこで我々がサポートしているプログラムでは、協会などでの理事経験がある女性を招いていろいろなお話をしていただいています。

大串

確かに、成功例が増えると積極的な女性も増えてくるかもしれませんね。私は、女性は長期的な目線で物事を捉えることに長けていると思っています。ですので、短期的な成果や経済的な結果が見込みにくい環境問題では、そこに意義があれば、女性は長期的な視点でその葛藤を乗り越えて邁進できるのではないかと期待をしています。地球環境問題は子どもたち、そして孫の世代以降にまで影響を及ぼす問題です。今我々にできることを、当事者意識を持って、長期的な視点で取り組んでくれる女性が増えると、さまざまな問題も解決の方向に向かうのではないかと期待しています。

松本

スポーツの社会でも熱い思いを持っている女性が多くいらっしゃいます。PODではこれからも女性アスリートをはじめ、性別や年齢関係なく多くの方々が活躍できる環境をサポートしていきたいと思っています。

松本 勇二さんとの対談を終えて

アスリートの支援は、とても共感します。日本人女性には、相手を立てる気質を持つ人が多いと感じます。そんな気質を活かして、社会で、世界で活躍する日本人女性がもっと増えることを私も支援したいです。もっと自分のキャリアに貪欲な人を、性別問わず増やすことを今後のライフワークにしたいなと思いました。
(大串卓矢・筆)

プロフィール

松本勇二(まつもと ゆうじ)

POD株式会社 代表取締役/スマートエナジー社外取締役

ゴールドマン・サックス証券株式会社で、マネージング・ディレクターを務め、ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社の創業、株式会社エコグリーン、株式会社スマートエナジーなど再エネ関連の投資事業に従事。2022年にPOD株式会社を設立。「社会還元を日常に」をモットーに、企業やアスリートのCSR活動やソーシャルブランディングを支援。潜在的に有望な産業にフォーカスをあて、事業規模を一気に拡大し、その分野における代表的な企業を創出する「ビルドアップ投資」も行なっている。

大串卓矢(おおぐし たくや)

スマートエナジー 代表取締役 社長

子どもの頃より環境問題に興味を持ち、地球温暖化防止をテーマとして働くことを決意。環境問題に対してビジネスのアプローチで取り組むため、公認会計士となり大手監査法人にて環境サービスを始める。2007年に「脱炭素をビジネスのチカラで」をコンセプトにしたスマートエナジー社を設立。CO2削減につながる仕組みを考え、実現させることに奮闘中。