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低圧太陽光開発大手エコスタイルと業務提携。O&M業務一元管理システム「MISORA」を提供 

株式会社スマートエナジー(本社:東京都港区 代表取締役:大串卓矢、以下スマートエナジー)は、株式会社エコスタイル(本社:大阪市中央区 代表取締役 社長執行役員:木下公貴、以下エコスタイル)と2024年3月27日に業務提携契約を締結しました。今後スマートエナジーは、自社開発のO&M業務一元管理システム「MISORA」と発電所の遠隔自動監視サービスをエコスタイルに提供します。

「MISORA」は、太陽光O&M国内最大手のスマートエナジーが低圧発電所管理の効率化のために開発した次世代の業務一元管理システムです。「MISORA」の導入により、発電事業者・O&M事業者・協力会社の3者間のコミュニケーションや、請求・支払い業務等が効率化され、発電事業者の太陽光発電所管理工数の約60%削減を実現します。

低圧発電所開発において国内トップクラスのシェアを誇るエコスタイルが本システムを採用することで、発電事業者・協力会社とのコミュニケーションコストを下げ、情報伝達・タスク管理の品質統一をはかるとともに、低圧太陽光のさらなる普及を目指してまいります。


・本件に関わる社会的背景

再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の終了や、大規模な太陽光発電所(メガソーラー)の適地不足等の状況を受け、企業や自治体が保有する施設や空き地等での小規模な低圧太陽光発電の導入が拡大しています。特に、発電出力50kW未満の低圧発電所を複数保有し、合わせてメガワット(MW)単位の発電容量を確保する「バルクスキーム」が主流となっています。しかし、運転開始時期が異なる数百~数万件もの数の発電設備を効率的に運営・管理することは極めて困難です。例えば、発電所ごとにExcel管理しているタスク管理や、メール共有された報告書の確認には多くの手間がかかり、管理品質が低下する可能性があります。結果、管理不足により放置されてしまう発電所も少なくありません。

スマートエナジーは、全国に広がる拠点と豊富な協力会社ネットワークを駆使し、分散設置された低圧バルク太陽光発電所の運営・保守(O&M)業務を行っています。この事業を通じて直面した課題に対応するため、業界で初めてO&Mに特化した一元管理システム「MISORA」を独自に開発しました。当初は社内用に開発されたこのシステムですが、国内太陽光発電所の管理業務全体の品質向上を目指し、外部への提供を決定しました。

・本業務提携の概要

エコスタイルは、国内トップクラスの低圧発電所開発・工事実績を持つ企業です。スマートエナジーは、O&M一元管理システム「MISORA」に加え、発電所をモニタリングする遠隔自動監視サービスをエコスタイルに提供します。本業務提携により、エコスタイルが管理する全国約4,000件、将来的には数万件にも及ぶ低圧発電所のO&M業務効率化に貢献し、国内太陽光O&M全体のサービス品質向上を実現してまいります。


・提供サービスについて

■O&M業務一元管理システム「MISORA」

 O&M業務において欠かせない発電事業者、O&M事業者、各専門業者の3者間のコミュニケーションや請求・支払業務、書類業務の効率化を実現するシステムです。

【具体的な機能】

・契約書・報告書等、ドキュメントの効率的な管理

従来O&Mにおける書類のやりとりはメール添付が多く、膨大なメールチェックが必要でした。MISORAのシステム上に契約書や報告書をアップロードすることで、システム上でコメントや承認等のフローが完結し、検索性も上がり書類対応工数が大幅に削減できます。

・スケジュール・作業進捗等、重要情報の可視化

発電所ごとに作業スケジュールや進捗共有を行うと、誤認識や見落としにつながるリスクがあります。各発電所のスケジュールをMISORA上で管理し、作業進捗を分かりやすく可視化することで、関係者への確実かつ手軽な情報共有が可能です。

・請求書・支払明細書等発行作業の自動化

工事作業費等の請求書・支払明細書を作る作業には膨大な時間がかかっていました。MISORAには、契約書や報告書の記載情報に基づいて自動で請求書・支払明細書の作成をする機能があるため、書類作成の手間を省略することができます。

【ポイント】

・太陽光発電所の管理にかかる工数を約60%削減
・O&Mの情報共有に必要な120,000通のメールを省略可能
(低圧発電所10,000件管理/年3回の作業実施のみの場合/自社想定)

【利用者(発電事業者様)の声】

「報告書アップロード機能によってメール容量が軽減された。必要な報告書を探すためにメール検索が不要になったのもありがたい」
「従来は駆け付けのスケジュールを毎回O&M担当者に確認していたが、MISORA上で確認できるため問い合わせが不要になった」

■遠隔自動監視サービス

数百件から数万件の発電所を漏れなく異常検知する事を目的とし、発電所に設置されている監視装置から発せられるアラート情報の抜け漏れ防止、および発電状況を自動分析することにより異常を検知するサービスです。

【特徴】
・各発電所の監視装置からのアラート情報と自動発電量分析によるダブルチェック。
・特徴を学習し、アラート発生時の原因推定するAIを開発予定。


・提供サービスに関するお問い合わせ先

株式会社スマートエナジー 分散型太陽光運営管理部

TEL:03-6262-1472

Mail:se-misora_sales@smart-energy.jp

詳細ページ:https://www.smart-energy.jp/pvom/teiatsuom/

 

・エコスタイル 代表取締役 社長執行役員 木下公貴氏 コメント

FIT に依らない低圧・分散型太陽光発電のバルクスキームを展開して開発実績を積み重ねてまいりましたが、当社が管理する発電所件数の増加に伴いO&Mの効率化が課題となっておりました。スマートエナジーの「MISORA」と遠隔自動監視サービスを導入することで業務効率を改善し、発電所の異常等に対して迅速に対応できる体制を強化していきたいと考えております。今回の業務提携を通じて、低圧太陽光発電所の普及を推進するとともに、長期安定稼働を実現するO&Mサービスを提供してまいります。

・スマートエナジー 代表取締役社長 大串卓矢 コメント

特高・高圧発電所を新設する流れは鈍化し、今後太陽光の導入量を増やしていくには低圧発電所を数多く作っていくことが必要不可欠となります。そのためには、数多く開発した発電所の安定的な管理が必要不可欠です。現状は、作られた発電所が放置される「野良ソーラー化」の流れもあり、社会問題として解決しなくてはなりません。低圧発電所の開発に特化しているエコスタイルとスマートエナジーがタッグを組むことで、取り組める課題は数多くあると思います。今回の業務提携をきっかけに、低圧太陽光のさらなる普及を推進します。

・株式会社エコスタイルについて

エコスタイルは、発電所用地の収集・開発から EPC(設計・調達・建設)・O&M(運営・保守)・電力供給 をワンストップで提供しており、全国エリアをカバーする体制を構築しております。太陽光発電の精緻な発電予測も含めた再エネ電力調達のトータルエネルギーソリューションを通じて、FIT に依らない低圧・分散型太陽光発電のバルクスキームを展開し、2050 年のカーボンニュートラル達成に貢献してまいります。

【株式会社エコスタイル 会社概要】

代表取締役:木下 公貴

所在地:大阪市中央区道修町 1 丁目 4 番 6 号
事業内容:オフサイト電源開発事業、オンサイト電源開発事業、電力小売事業、太陽光発電事業
開発実績 :18,077件・1,128.3MW(2024年2月末日時点、太陽光発電開発施工実績)

HP: https://www.eco-st.co.jp/