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マラソン

20年以上に渡って、皇居をホームコースとして走ってきた。フルマラソンもだいたい毎年エントリーするようにしている。苦しいけど、ゴールを設定して、それに向かっていくのが好きだし、それが性分なのだろう。もう走りたくないという自分への様々な言い訳を聞き逃して、やっぱり走る。同じように走る小説家の村上春樹のエッセイを読んで、とても共感したので、ここに引用する。
 
もちろん肉体的には苦しかったし、精神的にへこんでしまいそうな局面も時としてあった。でも「苦しい」というのは、こういうスポーツにとっては前提条件みたいなものである。もしく苦痛というものがそこに関与しなかったら、いったい誰がわざわざトライアスロンやらフル・マラソンなんていう、手間と時間のかかるスポーツに挑むだろう?苦しいからこそ、その苦しさを通過していくことをあえて求めるからこそ、自分が生きているというたしかな実感を、少なくともその一端を、僕らはその過程に見いだすことができるのだ。
 
この精神はスポーツだけではなく、仕事への姿勢をみごとに表していると思う。結果ではなく、行為をすることに意義を見出して、毎日がんばるのが自分の本性のようだ。そうなんだ。