小売り電気事業者がどのような電気を売っているかの表示についての議論がまとまりそうだ。原子力由来の電気を買いたくないひともいるから、どのような電気なのかを表示するのは有用であろう。案では、「FIT電気」と表示できるが、「グリーン電力」や「CO2フリー」のような表示は違法となるようだ。
事業者が制度を利用して電気を売る場合、以下の2点を条件に「FIT電気」との表示が認められる。
・国民が買い取り費用を負担していることを説明する
・FIT電気の割合を表示する
FIT制度を利用している事業者は発電などの費用の補助(賦課金)を受けているため、「グリーン電力」や「きれいな電気」などの表示は不公平として認めない。制度を使わない事業者は自由に表示ができる。FIT制度では、再生可能エネルギー電気として高く購入されるため、その環境価値は、賦課金を負担される電気の消費者に帰属される。つまり、FIT電源購入者だけでなく、全ての電力ユーザーが等しく負担するところがポイントだ。よって、CO2フリー電源を謳うためには、FITは活用できないことになる。
今後、PVはFITを離れ、安く、どこにでも手に入る独立型電源として普及していくだろう。いまは27円だが、がんばれば20円/kWh以下も目指せるだろう。蓄電池との活用で、分散型電源の時代に突入しようとしている。
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