私の資格勉強法

私の電験合格体験記

電験3種合格~電験2種 1次試験

合田
電験3種は2020年に理論、21年に電力・機械・法規に、合格しました。電験を解説する動画サイトと参考書を併用して学習しました。2年目は、試験前1カ月半くらいから過去問を集中的に解きました。「次は電験2種」と思ったのですが、問題を見て「難しすぎる」と断念。まずは、3種の知識で対応しやすいエネルギー管理士電気分野を目標に据えました。1年目の2022年に4科目中3科目に合格できました。スマートエナジー入社後の23年に残る1科目に合格しました。
それから約3週間後、23年8月にあった電験2種1次試験4科目にも合格できました。科目構成は電験3種と同じ理論・電力・機械・法規です。電験2種では、電験3種より理論が難しくなるため勉強に力を入れました。磁気回路は苦手でした。回路のスイッチを入れたときの電流の変化などを見る過渡現象も難しかったですが、たくさん勉強して解けるようになりました。他の電力・機械・法規は、あまり対策できていませんでした。現在の業務に関わる問題や3種の範囲内の問題があり、運が良かったです。

電験2種 2次試験対策

合田
電験2種の2次試験は、1次試験の選択式から記述式に変わります。問題の難易度も上がります。1次試験までの動画サイト中心の勉強法だけでは難しいと感じました。インターネットで情報を収集し、色んな方法を試しました。とはいえ、11月の2次試験まで3カ月ほどしかなく、迷っている時間もあまりありません。
電験3種を初めて志したころに3歳と5歳だった息子は、このころには少し手が離れていました。2次試験の過去問対策をするにはどうしてもまとまった時間が必要です。休日に、息子の世話を妻に任せて、図書館にこもることにしました。妻が資格取得にすごく前向きで快く協力してくれたのがうれしかったです。
愛用したのは過去問240問を収録した「電験二種完全攻略」(オーム社)。図書館で計算に集中していると眠くなりませんでした。試験までに過去問を次々と解いて、完全攻略は2周しました。2次試験では、電気の現象を文章に書いて説明する論説の問題もあります。職場まで電車で1時間ほどかけて通っていましたので、その間に「キーワードで覚える!電験2種」(電気書院)を読みました。さすがに30分か40分で眠くなり、少し仮眠をとることもありました。
計算問題では、電卓のメモリー機能を活用しました。慣れてくると、手で数字をメモする回数が減り、計算間違いの危険性を減らせます。こうした知識も、インターネットで探しました。

電験2種 2次試験当日

合田
試験当日。1時間目の電力・管理は120分。6問から4問を選んで答えます。私は①水力発電所の水撃作用③火力発電所の過渡安定性と等面積法④配電系統の電圧降下⑤電力系統の中性点接地方式を解きました。2時間目の機械・制御は60分。4問から2問を選びます。1問当たり30分しかなく、難しい問題を選んでしまうと引き返せない怖い科目です。最初に④自動制御に取り掛かりました。慣れている伝達関数の計算ではなく、ゲイン特性曲線や自然対数が出ました。10分ほど解いて「これは無理」と思い②変圧器のV結線に移りました。
一通り解いた後、残った時間をどう使うか。④自動制御に戻るか、新たに①同期発電機に移るか、勝負の選択です。①同期発電機を選び、ある程度得点することができました。10分間を使った④にこだわらなくて良かったです。
解答が公表されてから自己採点しましたが記述式のため、部分点がどれだけもらえるか分かりません。合格点の6割に達しているか自信がないままでしたが、合格することができました。
試験で、自分が比較的得意にしている分野が複数出てくれて、助かりました。電験2種の範囲では解けない問題もたくさんあります。運が良かったです。改めて、試験勉強に集中できる環境を整えてくれた職場の皆さんと家族に感謝したいです。